「VTuberって、結局何人いるの?」
この問いへの答えは、数え方によって大きく変わります。ネット上では「6万人」とも「50万人以上」とも言われており、どちらも間違いではありません。ただ、総数の推計だけでは「いま実際に配信しているVTuber・配信者がどんな規模感で活動しているのか」は見えてきません。
この記事では前半で業界推計を整理し、後半では当サイト(FanLoop 発見)が収集している配信者・VTuberのうち、日本語ライブに絞ったTwitch側33,061人とVTuber13,295人の一次データを公開します。フォロワー数の分布、配信中の同接の実測値、デビュー年の内訳まで、他では見られない数字です。
VTuberの総数:6万人説と50万人説の違い
よく引用される2つの推計です。
推計数え方出どころ約6万人X(旧Twitter)アカウントを持ち活動が確認できるVTuber同人誌「VTuber統計レポート2024」の調査など約50万人以上配信アプリ・プラットフォームへの登録ベース(Vライバー含む)登録者数ベースの推計記事など
差が大きいのは「Vライバー(配信アプリ中心)を含むか」「登録しただけで活動していない人を含むか」の違いです。継続的に動画・配信活動をしているVTuberに絞ると6万人前後というのが、現時点で最も引用される水準です。新規デビューは月200人程度で、総数は横ばい傾向とも報告されています。
ただし6万人のうち、今週も配信をしている「アクティブ層」はさらに絞られます。
FanLoop 発見
あなたのチャンネル、実はもう載っているかもしれません。
FanLoopの発見サイトには、Twitch・YouTubeで活動中の配信者・VTuberが自動で掲載されています。いつものTwitch/YouTubeでログインすれば、そのページをそのまま受け取って、自分の色に着せ替えできる公式ページにできます。
“実際に配信している”層の一次データ
当サイトのFanLoop 発見は、TwitchとYouTubeで配信活動が確認できたVTuber・配信者を収集している発見サイトです。
数字を出す前に、母集団の断りを入れます。当サイトのカタログは日本語のチャンネルに絞っています(2026年9月に海外チャンネル47,844件を掲載対象から外しました)。ただしYouTube側には動画・音楽・企業のチャンネルも含まれ、「ライブ配信者の分布」としては実態から離れます。そこで本記事では、日本語ライブに絞って収集しているTwitch側(33,061人)と、VTuberに分類される13,295人の2つに限定して集計しました。
Twitch側 33,061人:リーチの中央値は171人
ここでいうリーチは、Twitchのフォロワー数とYouTubeのチャンネル登録者数の合算です(両方で活動している人は両方を足しています)。
項目実測掲載数33,061人リーチの中央値171人リーチ100人以上61.9%リーチ1,000人以上17.6%リーチ1万人以上4.2%リーチ10万人以上1.1%事務所・グループ所属が確認できる人1,493人(4.5%)
リーチが1万人を超えているのは4.2%、10万人以上は1.1%です。中央値が171人ということは、活動している人の半数は3桁の規模で配信しているということになります。Twitchのフォロワー数だけで見ると中央値はさらに下がって132人です。
VTuber 13,295人:85%近くが個人勢
項目実測VTuberの掲載数13,295人個人勢(所属が確認できない)11,248人(84.6%)事務所・グループ所属2,047人(15.4%)リーチ(フォロワー+登録者)の中央値1,000人
事務所やユニットへの所属が確認できたのは15.4%(およそ6〜7人に1人)で、84.6%は個人勢です。Twitch側全体で見ると所属率は4.5%まで下がります。ホロライブやにじさんじのような大手事務所のイメージが強い業界ですが、実際に配信している人の圧倒的多数は個人で活動しています。
個人勢と事務所所属の規模差は個人勢VTuberは何人いる?で詳しく扱っています。
デビュー年の分布:2022年をピークに、いまも年2,500人以上
Twitch側33,061人の活動開始年の全内訳です。
活動開始年人数2026年(途中経過)2,032人2025年2,815人2024年3,242人2023年4,080人2022年4,791人(ピーク)2021年4,518人2020年3,587人2019年2,077人2018年2,073人2017年1,450人2016年以前2,395人
参入のピークは2022年(4,791人)で、そこから2025年(2,815人)までゆるやかに減っています。それでもいまなお年2,800人以上が新しく活動を始め、現在も続けています。当サイトの掲載分だけで、2025年以降に始めて現在も活動している人が4,847人います。「新人がいない」のではなく、「新人が見つかりにくい」だけだとわかります。
ここでの人数は「その年に活動を開始し、いまも活動が確認できる人」です。すでに引退・休止した人は含まないため、各年の実際のデビュー数はこれより多くなります。
人気ジャンルの分布
配信ジャンル別の該当人数(複数該当あり・上位5ジャンル)
FPS・シューター
20,329
アクション
13,286
雑談
12,548
サバイバル・クラフト
8,934
パーティ・協力
7,598
FPS・シューターが突出しています。以下、アクション(13,286人)、雑談(12,548人)、サバイバル・クラフト(8,934人)、パーティ・協力(7,598人)、ホラー(7,591人)、RPG(5,502人)と続きます。また、生活リズムの面では深夜帯を主戦場にする配信者が9,750人と最も多く、朝活配信者(2,136人)の約4.6倍いました。
リーチの分布:中央値は171人
「登録者数は何人からすごいのか」。Twitch側のうちリーチ(Twitchフォロワー+YouTube登録者)が取得できた32,924人の分布を集計しました。
フォロワー少(大多数がここ)
フォロワー多(ごく少数)
大多数は数十〜数百人に集中し、右へ行くほど桁が上がる“ロングテール”。中央値(171人)と上位1%(約11万5,000人)の差は約670倍にもなります。
位置リーチ下位10%15人以下下位25%50人以下中央値171人上位25%589人以上上位10%2,224人以上上位1%約11万5,000人以上
実際に配信活動をしている層でも、リーチの中央値は200人未満。589人を超えれば上位25%、2,224人で上位10%に入ります。「登録者1万人」はしばしば通過点のように語られますが、データ上は明確に上位数%の水準です。
逆に言えば、数百人規模の配信者は「埋もれている」のではなく、それが活動者の標準的な姿です。上位1%(約11万5,000人以上)との間に極端な開きがある、いわゆる「99:1」の分布構造も数字で確認できます。海外チャンネルを掲載対象から外して日本語のチャンネルだけで数え直しても、この構造は変わりませんでした。
同接の実測値:配信中の中央値は5人
さらに、集計時点で実際に配信中だったチャンネル2,572件(Twitch 2,438件・YouTube 134件)の同接(同時視聴者数)を集計しました(2026年9月20日19時16分・JST/単一時点のスナップショット)。
配信中だった2,572チャンネルの同接分布
同接 1〜5人
1,430 (56%)
6〜10人
415 (16%)
11〜100人
605 (24%)
100人超
122 (5%)
位置同接下位25%2人以下中央値5人上位25%12人以上上位10%45人以上この時点の最大31,026人
配信中の半数は同接5人以下
同接10人以下が約7割(71.7%)
同接100人を超えていたのは4.7%
ゴールデンタイムのど真ん中(19時台)に測っても、中央値は5人でした。活動者の裾野まで広く捉えるほど、「配信中でも同接はひと桁」が標準だという実態がはっきりします。何人からすごいかの目安は同接の目安一覧記事で詳しく解説しています。
NOTE: 当サイト掲載分の数値は2026年9月20日時点の実測です(休止扱い・切り抜き師を除く全件を走査)。母集団はTwitch側33,061人とVTuber分類13,295人に限定しています。 当サイトは2026年9月に海外チャンネル47,844件を掲載対象から外し、日本語のチャンネルに絞りました(表示名・概要・動画タイトルに かな が含まれるかで判定。機械的な判定なので取りこぼしと行き過ぎが残ります)。ただしYouTube側には動画・音楽・企業のチャンネルも含まれ、ライブ配信の実態を見る母集団にはならないため、ライブ系の指標はTwitch側に絞っています。同接は単一時点のスナップショットで、時間帯によって数倍動きます。業界全体の悉皆調査ではなく、収集方法に由来する偏り(活動が確認できた人に限られる等)があります。引用の際は「FanLoop 発見調べ」と時点の明記をお願いします。
数字からわかること:探されない限り出会えない
このデータが示すのは、シンプルな構造です。
Twitchで日本語ライブが確認できるだけで33,061人、VTuberは13,295人
VTuberの84.6%は個人勢で、リーチ中央値は171人(Twitch側全体)
おすすめアルゴリズムが表示するのは上位数%(リーチ数千人〜)が中心
つまり、大多数の配信者はアルゴリズムの外側にいて、視聴者が「探しに行く」ことでしか出会えません。埋もれた大多数の中から次の推しを見つける具体的な方法は、VTuber・配信者の探し方7選にまとめています。切り抜きから直感で探したい方は、FanLoop 発見をのぞいてみてください。
よくある質問
Q. 現在、VTuberの数は何人ですか?
継続的に活動しているVTuberは約6万人と推計されています(VTuber統計レポート2024の調査など)。配信アプリの登録ベースまで含めると50万人以上という推計もあります。当サイトが配信活動を確認できた掲載分では、VTuberが13,295人、Twitchで日本語ライブが確認できる配信者が33,061人です(2026年9月時点)。
Q. VTuberの登録者数は何人からすごいですか?
Twitch側のうちリーチ(Twitchフォロワー+YouTube登録者)が取得できた32,924人の分布では、中央値は171人でした。589人で上位25%、2,224人で上位10%、約11万5,000人で上位1%に入ります。1,000人を超えていれば、データ上はすでに上位2割の水準です。
Q. VTuberの平均視聴者数(同接)はどれくらいですか?
集計時点(19時台)で配信中だった2,572件の実測では、同接の中央値は5人でした。半数は同接5人以下、約7割が同接10人以下で、同接100人超は4.7%です。平均値は一部の大型配信に引っ張られるため、実態を見るなら中央値が参考になります。
Q. 新人VTuberは年間何人くらいデビューしていますか?
業界全体では月200人程度・年2,000人超の新規デビューがあると報告されています。当サイトのTwitch側掲載分では、活動開始年が2025年の人が2,815人、2026年も途中経過で2,032人でした(いずれも現在も活動が確認できる人に限った数)。
まとめ
VTuberの総数は数え方次第。 活動ベースで約6万人、登録ベースで50万人以上の推計
VTuberの84.6%は個人勢。 事務所所属は15.4%(6〜7人に1人)、Twitch側全体では4.5%にすぎない
リーチ中央値は171人・同接中央値は5人。 「数百人・同接ひと桁」が活動者の標準的な姿
新人は毎年2,800人以上生まれている。 見つからないのは、いないからではなく探されていないから
数字の裏側にいる一人ひとりに出会う方法は、探し方7選とFanLoop 発見へどうぞ。
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AUTHOR
吉野有翔
FanLoop 代表
「広告に頼らない集客」をテーマに、紹介・口コミを仕組み化するツールFanLoopを開発・運営。配信者と店舗オーナーがファンの力で成長できる仕組みを追求している。