「続けていれば伸びる」は、配信を始めた人が最初に受け取るアドバイスです。ただ、何年続ければどのくらいになるのかを数字で示したものは見当たりません。
当サイト(FanLoop 発見)が掲載するVTuber13,295人には、活動開始年の情報があります。これを年ごとに区切って、それぞれの層のリーチ(Twitchフォロワー+YouTube登録者の合算)を集計しました。
先に、この記事で測れないことを書いておきます。やめた人のデータは含まれていません。 当サイトは活動が確認できるチャンネルを収集しているため、引退・休止した人はそもそも集計に入りません。したがって以下は「続けている人が、どのくらいの規模になっているか」であって、継続率そのものではありません。
活動年数別のリーチ中央値
活動開始年活動年数人数リーチ中央値1万人以上の割合2026年1年目899人164人7.0%2025年2年目1,682人530人9.0%2024年3年目1,633人801人14.0%2023年4年目1,603人1,160人14.5%2022年5年目1,763人1,220人16.5%2021年6年目1,733人1,289人16.0%2020年7年目1,247人1,460人19.5%2019年8年目692人1,366人22.3%2018年9年目641人1,999人27.6%2017年10年目336人984人15.8%2016年以前11年目以上1,066人1,235人14.4%
FanLoop 発見
あなたのチャンネル、実はもう載っているかもしれません。
FanLoopの発見サイトには、Twitch・YouTubeで活動中の配信者・VTuberが自動で掲載されています。いつものTwitch/YouTubeでログインすれば、そのページをそのまま受け取って、自分の色に着せ替えできる公式ページにできます。
伸びるのは最初の3〜4年に集中している
1年目から4年目にかけて、リーチの中央値は164人から1,160人へ約7倍になります。ここまでは、続けた年数がそのまま規模に効いています。
ところがその先が違います。5年目1,220人、6年目1,289人、7年目1,460人、8年目1,366人、9年目1,999人。4年目以降はおおむね1,000〜2,000人の範囲を行き来するだけで、右肩上がりが止まります。10年続けている層(2017年組)の中央値984人は、4年目の1,160人を下回っています。
言い換えると、「あと1年続ければ」が効くのは最初の3〜4年までということです。それ以降も続ける理由は、規模の拡大以外のところにあります。
1万人以上の割合も同じ形をしている
リーチ1万人以上に届いている人の割合も、同じところで頭打ちになります。
1年目7.0%、2年目9.0%、3年目14.0%、4年目14.5%。ここまでは順調に上がりますが、5年目16.5%、6年目16.0%、7年目19.5%と、15〜20%で足踏みします。9年目の27.6%が最も高いものの、10年目は15.8%に落ちます。
つまり6人に1人が1万人の壁を越え、残りの6人に5人は何年続けても越えないというのが実測の姿です。これは能力の話ではなく、視聴者の総量が有限で、上位に集中する構造から来ています。
なお2017年組(10年目)の数字が前後より低いのは、2017年がVTuber黎明期で参入者そのものが少なく(336人)、母数が小さいためにばらつきが大きく出ているためです。
活動年数の構成:5年以上が43.0%
いま活動しているVTuberを、活動年数でまとめたものです。
人数構成比活動2年以内(2025〜2026年開始)2,581人19.4%活動3〜5年(2022〜2024年開始)4,999人37.6%活動5年以上(2021年以前開始)5,715人43.0%
活動しているVTuberの43.0%は5年以上のキャリアがあります。新人が次々に入ってくるジャンルという印象がありますが、実際には長く続けている層が半数近くを占めています。
一方で19.4%は活動2年以内です。前の章で見たとおり、この層はまだ規模が伸びる途中にあります。
この数字をどう読むか
実測から言えるのは3点です。
最初の3〜4年は、続けた分だけ規模が伸びる。 中央値で164人から1,160人まで約7倍
4年目以降、中央値は横ばいになる。 続けること自体が規模を押し上げなくなる
1万人を越えるのは6人に1人。 4年目までにそこへ届かないと、その先で届く確率は上がらない
3つ目は厳しく見えますが、裏返すと勝負がつくのは最初の3〜4年ということでもあります。この期間にどれだけの人に見つけてもらえるかが、その後の規模をおおむね決めます。
そして規模が伸びなくなったあとも活動を続けている人が43.0%いる、という事実のほうが重要かもしれません。規模の拡大が止まっても続いているということは、続ける理由が数字以外にあるということです。
伸ばす側の実務としては、最初の3〜4年に入口を増やすことが効きます。時間帯の選び方は配信は何時にやるべき?、個人勢が伸びない構造はVTuber個人勢が伸びない原因と伸ばし方、見つけてもらう導線はFanLoop 発見にまとめています。
NOTE: 数値は2026年9月20日時点、当サイト掲載分のうちVTuberに分類される13,295人の実測です(休止扱い・切り抜き師を除く全件を走査)。2026年9月に海外チャンネル47,844件を掲載対象から外したため、前回(13,922人)より母集団が小さくなっています。引退・休止した人は集計に含まれないため、本記事は継続率を示すものではありません。 「続けている人が、活動年数ごとにどのくらいの規模になっているか」を表します。活動開始年はチャンネル開設・活動開始として取得できた値で、リブランドやチャンネル移行があった場合は実際の活動歴と異なることがあります。リーチはTwitchフォロワーとYouTube登録者の合算です。引用の際は「FanLoop 発見調べ」と時点の明記をお願いします。
よくある質問
Q. VTuberは続ければ伸びますか?
活動年数別のリーチ中央値は、1年目166人、2年目549人、3年目890人、4年目1,304人と伸びます。ただし5年目以降はおおむね1,100〜2,000人で横ばいになり、続けた年数が規模を押し上げなくなります。伸びるのは最初の3〜4年に集中しています。
Q. VTuberの活動年数の平均は?
いま活動しているVTuberのうち、44.5%が5年以上のキャリアを持ちます。活動3〜5年が37.1%、活動2年以内は18.4%でした。長く続けている層が半数近くを占めます。
Q. 登録者1万人に届くVTuberはどのくらいいますか?
活動4年目以降で17〜29%、おおむね5人に1人です。1年目は7.2%、2年目10.3%、3年目16.5%と上がりますが、4年目の18.7%以降はほぼ横ばいになります。
Q. VTuberの引退率はどのくらいですか?
当サイトは活動が確認できるチャンネルを収集しているため、引退・休止した人は集計に入らず、引退率を正しく算出できません。本記事の数値は「続けている人」だけを対象にしたものです。引退率を示すデータを引用する際は、母集団の取り方を必ず確認してください。
Q. 何年やっても伸びないなら、続ける意味はありますか?
実測では、規模の伸びが止まる4年目以降も活動を続けている人が44.5%います。規模の拡大が止まってなお続いているということは、続ける理由が数字以外にあるということです。判断材料としては、活動を負担なく続けられる形にすることのほうが現実的で、仕事しながら配信を続けるコツにまとめています。
まとめ
リーチ中央値は1年目166人 → 4年目1,304人で約8倍。 最初の3〜4年は続けた分だけ伸びる
5年目以降はおおむね1,100〜2,000人で横ばい。 続けること自体が規模を押し上げなくなる
1万人以上は4年目以降で17〜29%。 5人に1人が越え、5人に4人は越えない
活動5年以上が44.5%。 規模が止まっても続けている人が半数近くいる
この数字は継続率ではない。 やめた人は集計に含まれていない
個人勢の規模分布は個人勢VTuberは何人いる?、市場全体の飽和論はVTuberは増えすぎ・飽和?へどうぞ。
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AUTHOR
吉野有翔
FanLoop 代表
「広告に頼らない集客」をテーマに、紹介・口コミを仕組み化するツールFanLoopを開発・運営。配信者と店舗オーナーがファンの力で成長できる仕組みを追求している。